通夜のみで行う葬儀とは

自由なスタイルの葬儀では、通夜のみで行う通夜葬という方法もあります。葬儀や告別式を行わず、通夜のみを行う方法です。火葬だけで行う火葬式もありますが、通夜葬は火葬式以上で通常の葬儀未満の式ができます。ほんらい通夜は、故人を葬る前に遺族や親族が遺体を守りながら一晩過ごすことを指していました。

故人の霊を慰めて、思い出を語り合い、ゆっくりとお別れする時間が通夜でした。しかし、現在の葬儀では通夜はほんの1~2時間(半通夜)で、葬儀に参列できない人に対する告別式の代わりのような意味合いが強くなっています。この点を考えると、通夜葬はシンプルではありますが、心のこもったお別れができると言えます。通夜葬を行うときに重要なのは、遺体に一晩付き添える会場選びです。

簡単な祭壇と枕飾りを設置するのが一般的です。僧侶の読経が終わったら、焼香を絶やさないようにしながら遺体に付き添って一晩過ごします。翌朝出棺して、火葬に向かいます。会場は自宅が望ましいですが、住宅事情でそれができない場合には、業者に相談してみましょう。

最近では防災上の理由から一晩付き添えない施設が増えているので、会場選びは慎重に行いましょう。通夜葬は少人数で行いますが、喪主の挨拶はしっかり行います。自宅で一晩過ごす間には、飲食などして待つことが多いので、事前に飲食品を調達しておくようにしましょう。会場では持ち込みが禁止になっていなければ、調達品を使うようにすると良いです。

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