あたたかみが感じられる葬儀、家族葬

人の死は突然で、避けられないものです。病気などで前もって覚悟ができていたつもりでも、いざ身近な人の死を目の前に突きつけられると動揺し、悲しみに暮れます。そしてその後は葬儀が行われますが、その規模は故人の立場などで変わってきます。社長や会長、地域で役職をされていた方などは付き合いもあるので式は大きいものになるかもしれません。

しかし、やはり故人と密にお別れができるのは家族葬だと考えます。私自身も先日祖父の葬儀に参列したばかりなのですが、祖父は付き合いが広いにも関わらず家族葬を望んでいました。高齢だったこともあり、連絡がつかない知人が多かったというのもありますが、本人が近しい人たちだけでのお別れを望んでいました。参列者が多くなかったこともあり、斎場で祖父と過ごす時間はたくさんありました。

訪ねてくれる方が多いのは嬉しいことですが、悲しみの中にいる最中に見知らぬ人と挨拶を交わすのは大変だったのではないかと振り返って感じます。近しい人たちだけだったからこそ、昔話をゆっくりと話し、祖父との別れを実感することができました。若い頃の祖父、最近の祖父、知らない話を数多く聞くことができました。立場のある方は家族葬の後にお別れ会を開くのが最適かもしれません。

もちろん多くの方に式に来ていただき、忙しくすることで悲しみが紛れるということもあります。しかしゆっくりとした時間の中で故人と向き合い、別れることも大切なのだと思います。死を受け入れることで、思い出を心にしまって前を向くことができます。葬儀を考えている方へ、家族葬もお勧めしたい選択肢のひとつです。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です